前回、グローバリズムを先導してきた英米におけるブレグジットやトランプ大統領就任、大国の中で最も保護主義的な中国:習近平国家主席のダボス会議における保護主義批判などを取り上げ、「何でもあり」の世界が拡がっていると書きました。 こうしたフィクシ…
歪んだ世界 今年の1月。英米を中心に保護主義的な政策、というか行き過ぎたグローバリゼーションを是正する動きが生まれる中、ダボス会議の基調講演で中国の習近平国家主席が、反グローバリズム・保護主義を批判しました。 グローバリズムを先導してきた米…
当社には5年に一度、休暇と旅費の一部を補助する「永年勤続旅行」という制度があるのですが、先週、それを活用してハワイに旅行させてもらい、その際、(当ブログで度々ご紹介している)参議院議員:青山繁晴氏が著書などでお勧めになっている真珠湾ビジタ…
本年最初のブログとなります。 皆さま、本年もよろしくお願いします。 今回は、年末年始に触れた三人の著名人・識者の発言を引用しながら、トランプ次期アメリカ大統領の出現で話題になっている「自由貿易と保護貿易」について考えてみたいと思います。 トラ…
前回の投稿でも簡単に触れましたが、今年最後のブログでは2016年の日本経済を振り返ってみたいと思います。 皆様、本年も拙いブログにお付き合い頂き、誠にありがとうございました。 安倍首相の発言 安倍総理は今年、年頭の会見で、 「私は、デフレではない…
当ブログについて 余り高い頻度で更新できない当ブログではありますが、お陰さまで100回目を迎えることが出来ました。毎回長文になってしまうにも関わらずお読み頂いている皆様、ありがとうございます。 2008年に、社長という役割を担うことになった直後にリ…
「史上最低の大統領選」と呼ばれたアメリカ大統領選挙は、「史上最大の番狂わせ」で決着し、ご存知のようにトランプ氏が勝利しました。 次期大統領がイメージ通りの破壊者なのか、一部の人が言うように大統領になったら現実的な政策をとるのかはわかりません…
先日、一年ぶりに上京した両親が実家に戻る帰り道、少し足を延ばして親代三代で靖国神社に参拝してきました。 ご存知のように、靖国神社には先の大戦をはじめ、1853年と言いますから黒船来航のあった年、明治維新前夜以降の様々な国難に際して、国の平安のた…
このブログで何度か、経済学者ダニ・ロドリック氏が著書の『グローバリゼーション・パラドクス』(白水社)などで提唱した ・ハイパーグローバリゼーション ・国民国家 ・民主政治 の三つは同時に達成できないという「世界経済の政治的トリレンマ」について…
8月末日、昨年末の日韓合意に基づき、韓国の「和解・癒やし財団」へ、日本から10億円が「ソウル・日本大使館前の“いわゆる慰安婦像”撤去前に」拠出されてしまいました。 安倍首相は朴大統領に日韓合意の「着実な実施」を要請したのだが… - 政治・社会 - ZAKZ…
先日、今上陛下がご譲位へのみこころ、お言葉を発せられました。 今上天皇 明仁陛下「お言葉」 - YouTube その勅語(ちょくご)に関連し、様々な政治家や識者の方が意見を述べられています。 女性天皇と女系天皇 そんな中、自民党の二階幹事長は25日、テレビ…
一水四見(いっすいしけん) 先日届いた手紙に「一水四見」という言葉が書かれていたので、どういう意味か調べてみると、「人間にとって飲み水にもなる川は、魚にとっては住処、天人には歩くことができる水晶の床、餓鬼にとっては飲もうとすると炎に変わる苦…
参議院選挙が終わりました。 今回、東京都選出議員の公約を読みながら誰に投票しようか悩んでいる時に、6歳の息子から「やって欲しいことってなぁに?」と質問され、口にしてみて改めて認識したのですが、「経済対策=公共投資を中心にした大型財政出動によ…
今回は、世界の金融市場に衝撃を与えた英国のEU離脱について考えてみたいと思います。 続:エリートの劣化とポピュリズム 前回、舛添前都知事の問題を題材に「エリートの劣化」について考えましたが、より深刻なエリートの劣化とポピュリズムの症例に思えま…
舛添氏の私的流用問題と「エリートの劣化」 東京都知事の舛添要一氏が数々の政治資金の私的流用問題で辞任に追い込まれました。 事の経緯は報道が溢れていますので、食傷気味の人も多いでしょうから割愛しますが、メディアだけでなく、議会でも「せこい」と…
伊勢志摩サミット首脳宣言 去る5月27日伊勢志摩サミットが閉幕、首脳宣言が採択されました。今回、議長を務めた安倍首相は相当頑張られたと思います。 まずサミットに先立って各国を訪問し、世界経済の抱えるリスクと財政出動の必要性を訴えました。ドイ…
熊本・大分の地震で犠牲となられた方々のご冥福を祈るとともに、被災された皆様に心からのお見舞いを申し上げます。 熊本・大分地震 まず、作家・評論家の佐藤健志氏がブログで紹介されていた、熊本市付近にお住まいの中村龍也さんという方のフェイスブック…
少々時間があいてしまいましたが、前回の「国際金融経済分析会合」におけるスティグリッツ教授の提言に続き、今回は、もう一人のノーベル経済学賞受賞者クルーグマン氏からの提言をご紹介したいと思います。 首相官邸のホームページ「国際金融経済分析会合」…
前回の投稿以降、社業がなかなか忙しくニュースをしっかり追いかけることが出来ていなかったのですが、「消費税再増税の延期」「予算成立後の補正予算編成=財政出動」の方向に舵が切られつつあるようです。 安倍政権のこれまでの経済運営 第二次安倍政権は…
3月に入り採用活動が本格化してきました。 今回は就活生も含めた若手ビジネスマン・マネージャーの方々に二つのことをお伝えできればと思います。 硫黄島の戦い「死ぬ理由」 この時期になると「東日本大震災」と共に、「硫黄島の戦い」が思い起こされます。…
前回はマイナス金利について考えましたが、 ・中国バブルの崩壊 ・原油安による資源国経済の悪化 に加えて、 ・ドイツ銀行の巨額赤字を筆頭に欧州銀に対する不安の再燃 ・米国第4四半期のGDP速報値が減速 などが相次ぎ、マイナス金利の株価や為替に与える影…
日銀によるマイナス金利政策 年明けから続いた株価低迷や世界的な市場の混乱を背景に、日銀は1月29日にマイナス金利導入を決めました。これまでの量的緩和(国債の買い取り)だけでなく、金利による金融緩和に着手したことは評価するのですが、果たして思惑…
今年最初の投稿となります。何とか小正月には間に合いました。 遅ればせながら、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 しかし残念ながら年末から年明けにかけて、余りおめでたくない出来事が頻発しています。 昨年末の投稿で、安倍…
当社も今日で仕事納め。今年最後の投稿となります。 今年一年間、本当に様々なニュースがありましたが、テロの頻発と共に、グローバリズムないし新自由主義の弊害が様々な形で噴出した一年だったのではないでしょうか。 以前、何度かご紹介した「世界経済の…
前回、『英語化は愚民化』(施 光恒著 集英社新書)を引用しながら、日本語を軽視して英語化を進める危険性について考える中で、馬場辰猪氏の言葉を借りて、 「英語を公用語化すれば、国の重要問題を論じることができるのが、一握りの特権階級に限られてしま…
英語教育への偏重:個人・企業と国家の違い 昨今、英語教育早期化の議論が進む一方、大学でも2014年から「スーパーグローバル大学創成支援」プロジェクトが始動し、英語で行う授業数の多寡が重要な審査基準となるなど英語教育への偏重が進んでいるようです。…
アベノミクス第「一」ステージと消費税増税という大失策 9月24日、自民党総裁に再選された安倍総理は記者会見にて、『次の3年間、私は、未来を見据えた、新たな国づくりを力強く進めていきたい。本日、この日から、アベノミクスは、「第二ステージ」へと…
今回はまず、ベンチャーキャピタリストで内閣府参与でもある原丈人(はら・じょうじ)氏が提唱する『公益資本主義』についてご紹介したいと思います。 現在の行き過ぎた新自由主義(株主資本主義・金融資本主義・市場万能型資本主義なども類義語だとお考え下…
『世界を破綻させた経済学者たち』 タイトルに惹かれて、『世界を破綻させた経済学者たち 許されざる七つの大罪』ジェフ・マドリック著(早川書房)という本を読んでみました。 経済学者の名前がたくさん出てくるので読みにくいところもあるのですが、ニュー…
お盆明けから「上海(中国)ショック」「世界同時株安」という言葉がメディアを賑わし、どの国の株式市場もボラティリティ(価格変動)が高い状況です。 上海総合指数の推移を見てみましょう。 上海総合 (上海総合) 【0823】 | 株価 チャート 日中足 日足 週…