社長の「雑観」コラム

MS&Consulting社長、並木昭憲のブログです。 未来を担うビジネスマンや学生の方々に向けて、 政治・経済・社会・経営などをテーマに書き進めています。

Vol.5 「個人の成長への近道」~判断基準をつくる3つのステップ~

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1)『本当か』『何故なのか』を調べる
高名な方の著作でも新聞記事でも、それを書いた人にはその人の経験・立場そして価値観があり、それによって活用・発信する情報にどうしても偏りが生まれます。正しい情報が何かを見極めながら検討を進めないと、正しい解答にはたどり着けません。

2)その人になったつもりで考える
常に自分だったらどうするかを考え、今可能な事は自分の言動から改めていく習慣を持っている人は、社会に出てから早いスピードで成長していきます。

3)他の人と話し合う
他者の考えに触れ、自分の価値観を磨くことで、正しい判断基準が育まれていきます。話し合うとは、自分と同じ部分に触れて意を強くし、違う部分にも耳を傾けることで、より昇華した解答を見つけ合う活動です。「誰が言ったかではなく、何を言ったか」が重要です。自ら考える癖を付けましょう。

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社長の並木です。前回マクロ政策に関してお話しした上で、「関心のある方は是非ご自身でも考えてみてください」と書きました。今日はその延長線上で、“観”から“見”へ、少し個人の成長のことを考えてみたいと思います。
 
「自分の頭で、自分だったらどうするか考えてみる」という姿勢はとても大切で、私の書いたことでも、もっと有名な方々が話されている内容や新聞記事の論説などでも、そのまま鵜呑みにしてしまうと自分の中に判断基準が生まれてきません。

マクロ的なことなら「エネルギー政策」、「外交安全保障」、「環境や食料問題」等々のテーマが懸案となっていますし、もっと身近なテーマでも結構です。就活を控えているのであれば「就職難は続くのか」とか、先日の新聞記事に「外国人をより多く採用する日本企業が増えている」とありましたが、(1)それらは『本当か』『何故なのか』を調べ、(2)『自分は(あるいは自分が企業経営者だったら、自分が政策担当者や政治家だったらという視点で)どうすべきか』を考え、(3)出来れば友人と話し合うのです。この順番も重要で、
 
第一に、高名な方でも新聞記事でも、それを書いた人にはその人の経験・立場そして価値観があり、それによって活用・発信する情報に偏りが生まれます。また時には、デフレ期でも消費税増税で財政再建が出来るといった、間違っている可能性の高いことをその人自身が鵜呑みにしてしまっている可能性もあります。まずは正しい情報が何かを探しながら検討を進めないと、正しい解答にはたどり着けません。
 
第二に、それに携わる人になったつもりで考える。更に自分には何が出来るか、何をすべきか考えることで、不景気だから仕方がないと環境のせいにして終わるのではなく、自分が最も影響を与えやすい人物、すなわち自分の言動から変えていく習慣をつけることができます。「自分に矢印を向ける」などとも言いますが、環境のせいにしていても何も好転しません。その中でどうするか、更には環境を変えるために何が出来るかを考え、行動することで少しずつ状況が好転していくのです。社会に出て困難にぶつかったときには、そのように主体的に考える人が早いスピードで成長していきます。
 
第三に、他の人と話し合うことで、他者の考えに触れ自分の価値観を磨く機会になります。それによって正しい判断基準が育まれていきます。勿論、こういう作用は双方に起こります。ここで議論という言葉を使わなかったのは、テレビの討論番組の影響か、どうも議論は「勝ち負け」を争うものという誤解があるのではないかと思ったからです。本来、議論とは、自分と同じ部分に触れて意を強くし、違う部分にも耳を傾けることで、より昇華した解答を見つけ合うものです。そういう意味合いは「話し合い」の方が抱きやすいのかなと思いました。正しい意味での議論する力、話し合う姿勢を持つことも、成長への近道です。当社でも若い社員に対して時々言いますが、「誰が言ったか(決めたか)ではなく、何を言ったか(決めたか)が(関係する全員の為に)大事」なのです。

次回はまたマクロ的なお話しをしたいと思います。