Vol.1 「みる」の2つの意味
1.観(かん)
表面には現れない、心の動きや大局の流れを見ること。
2.見(けん)
表面に見える事象を目で見ること。
宮本武蔵は、兵法においては「観」の視点を第一に意識することが必要である、と説いています。
これは私たちの仕事・生活においても同じで、社会・事業・人生そのものといった大局的な視野を大事にし、その上で現実の事象を見る姿勢が必要です。
「眼の付け様は、大きに広く付るなり。観見の二つあり、観の目つよく、見の目よわく、遠き所を近く見、近き所を遠く見ること、兵法の専なり。」(出展:宮本武蔵『五輪の書』「水之巻 第三節 兵法の目付といふ事」)
「みる」という言葉には、2つの意味があります。ひとつは「観(かん)」。表面には現れない、心の動きや大局の流れを見ることです。もうひとつは「見(けん)」。表面に見える事象を目で見ることです。宮本武蔵は、このうち「観」を第一に意識せよと教えています。
兵法と同様に、私たちの仕事・生活においても、社会・事業・人生そのものといった大局的な視野を大事にし、その上で現実の事象を見なければ、進むべき道を誤ってしまいかねません。時事は、氷山の一角に過ぎないかもしれないのです。
このコラムでは、社長の並木から皆様に、社会・事業・人生そのものについて、いくつかの視点を提供して参ります。ぜひご参考ください。